
「本」という形態は様々な人に知識や情報を確実に伝達し、また、使用と翻訳を簡便化すると同時に、文献の保存を容易にしたものと言えます。製本されていなければ、印刷はただの「文字の山」と化します。使用目的に合った使いやすい形状に印刷物を加工することが、私たち「製本屋」の使命なのです。
しかし、ここ近年、他の業界同様に製本業界もコストダウンと短納期を追及され、優秀な技術を持った職人の仕事より、少しでも安く、早くといった要求がなされるようになります。確かに国際競争力を高める為には「改善」という名のコストダウンは必要かもしれません。しかしそればかり求めると、高い技能や技術力はどんどん退化していってしまいます。そして、必然的に今の日本全体が「心の貧しい」状態になってしまっているのです。
「製本」の職人の持つ高い技術力をもっと皆様の暮らしに役立てたい、そして守りたいと考えてきました。今回発表させていただく商品は、そんな「製本」の長い歴史に培われた技術力と想いを詰め込み、「心が豊かに」なっていただけるような商品を創りたいと思い生まれました。